英語実況によく出るサッカー用語をまとめてみた!英語コメンタリを恐れるな

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この記事でわかること

今回は海外サッカーの中継でよく登場する英語の表現をまとめて記事にしてみました。サッカー用語もあれば、よく聞く英単語をサッカーに当てはめているのもあります。

イングランドのプレミアリーグなどは上位クラブが軒並み日本語実況&解説付きで放送されていますが、他のリーグはそうでもありません。

欧州の強豪チームであっても、リーグによっては日本語の実況さえ付かないことが珍しくない現状です。実況を付けるのも人件費がかかりますから仕方ないことではあります。

ただ、英語実況だからというのを理由に見るのを敬遠する人がいるのはもったいないことです。この記事で少しでも英語のサッカー表現に馴染んでいただければ幸いです。

それでは、いざ英語コメンタリの世界へ。

よく聞く英語の表現

ボール関係

send a cross (センダ クロス) / delivery (デリヴァリー)

クロスボールを上げることを言います。「cross」を使わない「delivery(ピザとかのデリバリーと同じ語)」という表現も聞き、大外れなクロスは「poor delivery(ダメなクロス)」とコメントされます。

クロスが今まさに入ってくるときは「(a) cross is coming in」などとも言いますね。

through ball (スルー ボール)

スペースに出して味方を走らせるスルーパスは、「スルーボール」と言われることが多いです。

header (ヘッダー)

ヘッド、ヘディングは英語ではサッカーで使わず、「ヘッダー」と言われます。良いヘディングは「brilliant header(キレイなヘッド)」と誉めてもらえます。

win/get a corner (ウィンナ/ゲッタ コーナー)

CKやFK得たときは、「win」や「get」で表現されます。「勝ち取る、ゲットする」というポジティブな聞こえ方です。

take a corner (テイカ コーナー)

上記の流れでコーナーキックやフリーキックを蹴るときは「take」がよく使われますね。

set piece (セット ピース)

「ピース」は平和の「peace」ではありません。「set piece」で「セットプレー」のことを示します。「set play」も通じるようですが、実況解説ではあまり聞かない気がします。

inside the box (インサイッザ ボックス)

「ペナルティーエリア内で」という意味で、「penalty box」も聞きます。「(例)Ramos fouled inside the box!(ラモスがエリア内でファール!)」

あるいは「in the area」か。「penalty area」はあまり聞かないような。

shot on/off target (ショット オン/オフ ターゲット)

これは放送のCGでもよく見ますね。「オンターゲット」は枠内、「オフターゲット」は枠外のシュートです。

close/wide (クロース/ワイド)

シュートなどの外れ方に関してです。「これは惜しい」というのは「very close」と言われます。普通に枠外へ外れた時は「wide shot」などと表現されますね。

denied (ディナイド)

「~を拒否する、拒絶する」という「deny」から、ドリブルなどを止められた時に使います。「(例)Hazard (was) denied by Lenglet.(アザールがラングレに止められた。)」

「denied」に限った話ではありませんが、「is」「was」などのBe動詞は省略される傾向が実況では強いようですね。「has been」の現在完了形も。

intercepted (インターセプテド)

「~を妨害する」という動詞を受動態(受け身の形)にして、パスがカットされたことを表現します。

「(例)His pass (has been) intercepted by the Dutch center-back.(彼のパスはこのオランダ人CBにカットされた。)」ちなみにV・ファン・ダイクをイメージしてます。

blocked (ブロックト)

聞いた通りの意味ですね。だた「block」は「~をブロックする」という意味なので、「ブロックされた」時は受け身の「be blocked」になります。「(例)(The) shot (is) blocked.(シュートはブロックされた。)」

cleared (クリアード)

ブロックと同じ感じです。自陣深くのボールを蹴り返すことですね。

「(例1)Pique cleared the ball.」「(例2)The ball was cleared by Pique.」両方とも意味はほぼ同じ。ピケがボールをクリアしたことを意味しています。

ただ、(例1)の「cleared」は過去形、(例2)の「cleared」は受動態ということは忘れずに。

saved (セイヴド)

上記の動詞たちと同じで、「(例)The Messi’s strike was saved by Trapp.(メッシのシュートはトラップにセーブされた。)」のように使われます。

dispossessed/give it away (ディスポゼスト/ギヴィット アウェイ)

いわゆるボールロストのことです。誰かがボールを相手に奪われた時によく聞く言葉ですね。

「(例1)Benzema (was) dispossessed.(ベンゼマがボールロスト。)」

「(例2)He gives it away easily.(簡単に失ってしまいました。)」

lovely/heavy touch (ラヴリー/ヘヴィータ ッチ)

「touch」はボールタッチのことで、この前に色々な形容詞が入って「touch」の質がよく言及されます。「lovely」「nice」は良いタッチで、「heavy」はファーストタッチが流れた時に聞きます。

nutmeg (ナッメグ)

これは股抜きのことです。トリッキーな技の中ではけっこうよく実況に出てきます。

a tight angle/tight angled (ア タイト アングル / タイト アングルド)

角度がないことを表現する言葉で、「a tight angled shot」「a shot from a tight angle」などのように使うと「角度がない場所からのシュート」を意味します。

反則・レフェリー関係

commit/receive a foul (コミッタ / リスィーヴァ ファウル)

「commit」は「~(罪や良くないことを)犯す」こと、「receive」は「~(何かものなどを)受ける、受け取ること」を意味します。これらはファールの判定にも使われます

「(例1)Ramos committed a foul.(ラモスがファールを犯した。)」

「(例2)Messi received a foul.(メッシがファールされた。)」

ちなみに「foul」自体も動詞として使えるので「~にファールする」という意味で通じます。「ファールされる」という受け身の形も同様に。

foul by A on B (ファウル バイ A オン B)

上記の発展形です。誰による、誰へのファールなのかも一緒に言及されることが多いですね。「by」が「~による」、「on」が「~への」という意味。

「(例)It’s a foul by Ramos on Messi.(メッシへのラモスのファール。)」

be booked/cautioned (ビー ブックト / コーションド)

前者に関しては日常生活でそこまで聞かないかもしれません(英語圏で生活したことありませんが)。ファールを犯してイエローカードを受けた時に使われます

「(例1)Casemiro has been booked.(カゼミーロがイエローカードを提示された。)」

「(例2)Now Kante is cautioned.(カンテが警告を受けた。)」

推測ですが、「booked」の方は主審がカードの提示後にメモをとることを「本(book)に書かれる」と表現してるのだと思います。

be sent off (ビー セント オフ)

2枚目のイエローカードあるいは一発退場、ピッチから送り出されるときに「send(~を送る)」の受動態を使います。退場者が出ると高確率で使われる表現です。

「(例)The midfielder has been sent off too early.(そのミッドフィルダーはあまりにも早く退場してしまった。)」

be suspended (ビー サスペンデド)

「suspend」は「~を止める、停職にする」という意味で、サッカーでは出場停止の時などに使われます。主力を休ませるときに日本でもサスペンションなどと言いますね。

「(例)He will be suspended for several games because of his terrible foul.(彼は自身の見るに堪えないファールのせいで、数試合の出場停止になるだろう。)」

orange (オレンジ)

これは半分ジョーク交じりかもしれませんが、イエローとレッドの中間である微妙なジャッジに対してコメンタリーがたまに言います。「カードが赤じゃなくてよかったね」というニュアンスでしょう。

tumbled (タンブル)

これは「ひっくり返る、倒れる」という表現です。ファールあるいはコンタクトを受けた選手がピッチ上に倒れたことを示す動詞です。「(例)Naymar has tumbled in the box.(エリア内でネイマールが倒れます。)」

stud (スタッド)

痛々しい表現です。相手選手のスパイクの裏で踏まれた時にコメンタリーか言います。スタッズというのは金属の鋲のことですね。

「(例)Mbappe has been studded by an opposite defender.(エムバペが相手DFにスパイクされました。)」

high foot/boot (ハイフット / ブート)

足を危険な高さまで上げるハイキックのことです。英語では「high hoot」「high boot」と表現するようですね。

pull his shirt (プル ヒズ シャツ)

相手選手のユニフォームを引っ張ることです。高めの確率でプレーが止まってカードが提示されるでしょう。「(例)Lenglet Pulled Ramos’s shirt.(ラングレがラモスのシャツを引っ張った。)」

hand ball (ハンド ボール)

反則のハンドは、「ハンド」ではなく「ハンドボール」と表現します。「ハンド!ハンド!」だと「手が何だ?痛いのか?」とでも思われかねません。

spit on (スピットオン)

完全な愚行です。唾吐き行為ですね。「on」のあとに被害者の名前が来ます。数試合の出場停止はまぬがれないでしょう。

「(例)Thuram stupidly spitted on his face.(テュラムは愚かにも彼の顔に唾吐きを犯した。)」

be not interested in(ビー ノット インタレステディン)

主語は主審のことが主でしょう。ファールっぽいけど主審はプレーを流している時に「(例)(The)referee is not interested in the contact.(接触について主審は気にしていません=ファールを取りません。)」

take advantage (テイク アドヴァンティッジ)

反対に、ファールがあったことを主審が判断しつつ、攻撃側のメリットを優先してプレーを流すときに「take advantage」と言います。

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試合・チーム関係

nil (ニル)

これは0(ゼロ)のことです。コメンタリによるスコアの振り返りで「(例)Leed takes a lead against WBA, two – nil .(リーズがWBAにリード、2対0(nil)です。)」という風に使われます。

equalizer (イコライザー)

同点弾のことを「イコライザー」といいます。終盤の同点ゴールを「late equalizer」なんて言ったりもしますね。

starting line-up (スターティング ラインナップ)

見た感じでお分かりかと思いますが、先発メンバー/スタメンです。スターディングメンバーは和製英語なんですかね?

(a) substitute (サブスティテュート)

こちらはスターティングラインナップと反対にベンチスタートの交代要員を指します。「(例1)Tonight, Isco is a substitute.(今夜、イスコはベンチスタートだ。)」

「start on the bench」も同義と考えて良いかと思います。「(例2)Ozil starts on the bench this match.(エジルは今日の試合ベンチスタートだ。)」

come on/off the pitch (カム オン/オフ ザ ピッチ)

交代出場でピッチに入る選手、退く選手。そこを表現します。「on」は入ってくる、「off」は出ていくことを示します。

「(例1)Lucas Vasquez comes in the pitch at the 60th minutes.(ルーカス・バスケスが60分にピッチインです。)」

「(例2)Alvaro Morata came off the pitch before the second half.(アルバロ・モラタは前半だけでベンチに下がりました。)」

flesh legs (フレッシュ レッグス)

「新鮮な脚」という直訳になりますが、早い話が交代出場して元気のある選手のことを指しています。「(例)Conte sends some fresh legs into the pitch.(コンテが元気な選手をピッチに送ります。)」

knee problem/injury (ニー プロブレム / インジュリー)

これは怪我ですね。「problem」より「injury」の方が重そうな雰囲気があります。「knee」は「膝」、「calf」は「ふくらはぎ」など、いろんな身体の部位がありますね。

surgery (サージェリー)

日常生活でも使いそうな単語ですが「手術」を意味する言葉です。復帰が長引く覚悟をファンもした方がいでしょう。

consecutive wins/losses (コンセキューティヴウィンズ / ロスィズ)

「consecutive」というのは「連続した」という形容詞です。そこに「wins(複数の勝利)」「losses(複数の敗北)」を合わせると「連勝/連敗」という意味になります。

「(例)This team continues 5 consecutive wins.(このチームは5連勝の継続中だ。)」

first place (ファースト プレイス)

「first」は「1st」、「second」は「2nd」、「third」は「3rd」とも表記しますが、これは順位を表します。「first place」は順位における「1位」を示す言葉です。

promoted/relegated team (プロモウテド / レリゲイテド ティーム)

昇格と降格はクラブチームにおいて避けて通れない道です。「promote」と「relegate」は「昇格させる」「降格させる」という意味です。

受け身にすることで「(例1)(An) early goal for newly promoted side.(昇格組による早い時間のゴール。)」

「(例2)The team was relegated after 2019-20.(このチームは2019-20後に降格した。)」と言うことができます。

ちなみに名詞になると「promotion」が「昇格」、「relegation」が「降格」という意味。

top flight (トップ フライト)

フライトと言っても飛行するわけではありません。これは各国の「1部リーグ」を指す言葉です。「first division」が普通の言い回しですが、上記のようにも言いますね。2、3部は「second / third division」。

Ivory Coast (アイヴォリー コースト)

これは国名です。ディディエ・ドログバが代表選手だった「コートジボワール」はフランス語の表現で、英語では「Ivory Coast」といいます。英語実況は軒並みこっちです。

移籍関係

join A on loan from B (ジョイン A オン ローン フロム B)

チームBからチームAへ期限付き移籍することを指しています。期限も明示する時は「until June 30th 2021」のように文末に付けます。

ちなみに英語では「レンタル移籍」とは言いません。「on loan」と言えば問題ありませんね。

「(例)Coutinho joined Bayern on loan from Barcelona until June 30th 2020.(コウチーニョは2020年6月30日までバイエルンにローン移籍した。)」

transfer to A from B (トランスファー トゥ A フロム B)

チームBかチームAへ移籍することです。何ら難しいことはありませんね。

「(例)Eden Hazard transferred to Real Madrid from Chelsea.(エデン・アザールはチェルシーからマドリーへ移籍した。)」

extend/terminate his contract (エクステンド / ターミネイト ヒズ コントラクト)

正反対の意味になります。「extend his contract」で契約の延長「terminate his contract」で契約の解除を表現しますね。もちろん対象が女性なら「his」でなく「her」です。

be fired (ビィ ファイアード)

これは私生活でも使う言葉ですね、出合いたくない言葉ですが。「fire」を受け身で使うと「クビにされる」ことを意味します。監督解任の際に使われますね。「be sacked」でも同じようなニュアンスです。

former

「former」で「かつての」という意味があります。そこから、「former Spanish international「元スペイン代表」のように使うことができます

「(例1)Arjen Robben is a former Dutch international winger.(アリアン・ロッベンは元オランダ代表のウインガーだ。)」

加えて、「former」はクラブチームでも使える便利な単語なんです。かつて選手が所属していたチームに言及することができます

「(例2)Sergio Ramos is a former Sevilla player, but most of fans of Sevilla hate him.(セルヒオ・ラモスはかつてセビージャの選手だったが、多くのセビジスタは彼を嫌っている。)」

おまけ

イタリア語の表現

dai (ダイ)

イタリアではよく監督などが「ダイ、ダイ、ダイ!!」などと叫んでいます。無論、英語の「die」と一緒にしてはいけません。

「行け!」のような鼓舞、激励の意味があるようです。チームが良いときだけでなく、失点したときにも聞かれますね。

calma (カルマ)

これもよく監督が「カルマ」と声に出してます。英語の「calm」にあたる言葉で、「カーム・ダウン」のように「落ち着け」という意味です。

basta (バスタ)

これは監督もそうですしレフェリーも口にしています。そのまま「バスタ」といい、「よせ、やめなさい」という意味です。イタリアだからといって「パスタ」ではありません。

諭すようになだめることもあれば、監督が選手に名指しで「○○~、バスタ~!!」と、警告を受けるから審判に文句を言うなと強めに叫ぶことも。

grande parata (グランデパラータ)

「グランデ・パラータ」はスーパーセーブにあたる言葉です。イタリア人キーパーのセーブには、「グランデ・パラータ」と称賛しましょう。

fuorigioco (フオリジョーコ)

「フオリジョーコ」はオフサイドの意味があります。選手もこの言葉で副審にアピールしますね。「fuori」が英語の「out」に相当。

ちなみにスペイン語のオフサイドは「fuera de juego」。こちらも「fuera」が「out」にあたり、枠外シュートを「フエラ」と言ったりします。

che cosa fai (ケコザファイ)

「ケコザファイ」で「あなたは何をしますか」という意味があります。ただ、ピッチ内ではそんな平和な感じではありません。

監督が選手に「何をやってんだ」と呆れる時や、選手が余計なことをやったときにレフェリーが注意をするとき口にするようです。

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今回のまとめ

今回は英語実況でよく耳にするフレーズをまとめてみました。

ここに記載した以外にも山のようにサッカー関係の表現はあります。全部マスターするのは無理でしょう。しかし、断片的に聞き取れば良いのです。

これを機に、1人でも多くのサッカーファンが英語ではコメンタリに抵抗感をなくしてくれると嬉しいです。見たことのないサッカーの世界が広がっていることでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。Adios!