この記事でわかること
今回はスペイン代表ディフェンダー、レアル・マドリード所属で背番号6番のナチョ・フェルナンデスを記事にしたいと思います。この記事には下に書いている3つの章があります。
選手の経歴では出身地や生まれた年、クラブチームでの活躍さらに代表召集歴をまとめています。選手のプレースタイルではポジションや身長、利き足のほかに得意なプレーや評価などをご紹介。
最後のまとめでは、選手やチームへの期待をひとことで主観的に書いています。まとめの下では同じカテゴリーの記事も案内しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
どうぞ最後までお付き合いください。
(主な参考元: https://www.soccer-king.jp/player/article/416626.html . https://www.transfermarkt.com/nacho/profil/spieler/58884 )
ナチョの経歴
ナチョ・フェルナンデス(Nacho Fernandez)は1990年1月に、スペインのマドリードで生まれます。言わずと知れたスペインの首都です。
ちなみにナチョは幼少期から糖尿病を患っています。治療しながらトップアスリートとして活躍している選手です。
彼はもともとコンプルテンセ・ナダドールに所属していて、2001年にレアル・マドリードの下部組織に加入しました。マドリーのカンテラーノです。
2009/10にカスティージャ(Bチーム)へ昇格。2010/11には3部リーグで30試合に出場しています。加えてトップチームの一員として、ラ・リーガ1部の2試合にも出場した経験があります。
その後カスティージャとトップチームを行ったり来たりしながら経験を積み、2013/14にレアル・マドリードで正式にトップ登録されました。
2016/17はラ・リーガで28試合に出場。絶対的な存在ではありませんが堅実なプレーぶりと適応能力の高さから、不在だと不安感が湧いてくる重要なプレーヤーですね。
スペイン代表にはU-17から選出されていて、2013年のU-21欧州選手権では優勝経験があります。A代表での主要大会は2018ワールドカップから出場していて、スーパーゴールも決めていましたね。
ナチョのプレースタイル
ポジションを問わない万能DF
そんなナチョ・フェルナンデスのプレースタイルですが、ポジションはディフェンダー。本職は真ん中のセンターバックです。利き足は右。
彼の身長は180センチです。そこまで大きくはないですが、ポジショニングなどに気を付ければ身長が不利になることは少ないと思います。
ナチョの特徴として挙げられるのは、最終ラインならどこでもプレー可能な万能性です。本職のセンターバックだけでなく、左右のサイドバックもこなしてくれます。
ディフェンスラインの揃え方なんかは、中央とサイドで考え方も見え方も違います。そのあたりはトレーニングの成果と戦術理解度の高さでカバーしているのでしょう。
ナチョをサイドバックで使うことができる大きなメリットに、守備固めという部分があります。サイドバックが本職の選手には、引いたときの守備に難がある選手が少なくないので。
ナチョの場合は攻守のバランスを見た立ち位置がとれるので、攻撃に偏重してしまうことがあまりなく相手から見ても崩しにくく裏を取りづらくできます。
また、単に最終ラインをどこでもこなすだけでなく、彼は安定感のある高いレベルで守備をこなしてくれます。ここが非常に重要ですよね。
ナチョは身体能力に依存せず勝負をし過ぎない堅実なディフェンスを披露してくれます。判断を誤った軽率な対応ををしないのは大きい。
食い気味にボールホルダーへスライディングしてかわされたり、目測を誤ってクロスを後逸したりというのが目に付きません。ボールに行くときは行き、無理な時は進路を限定。これが大事です。
↓マドリーの守備陣でもクリアの回数が多いというデータ。危ない場所を抑えているからこそ。
11 – Nacho Fernández 🇪🇸 has made 11 clearances in this game against Liverpool at Anfield (seven headed clearences), the most by a Real Madrid player in a match this season in all competitions. Titan. pic.twitter.com/qBGH4cmwSo
— OptaJose (@OptaJose) April 14, 2021
なかなかの得点力
安定感が光る、いぶし銀的な仕事が光るナチョですが守備のみがディフェンダーの仕事ではありません。時には攻め上がってゴールを取りに行く必要があります。
ディフェンダーの中には、どんどんゴールを取っていく選手もいます。彼はフリーキックやPKを蹴る機会があるタイプでもないでしょうから極端に多い方ではないでしょう。
ただ、2017/18にはリーグ戦で3点を取っていて、これはディフェンダーとしては良い数字ですね。こぼれ球を足で決めるパターンが多めの選手です。
ちなみに2018W杯で彼はスーパーゴール決めてます。ポルトガル戦でエリア内からのこぼれを外からダイレクトボレー。ゴラッソも見せますから侮れない得点力です。
↓上記のゴールとは違いますが、時に見事なゴールを見せてくれます。
🖼️🎨⚽ Quite simply a work of art!
🖌️ @nachofi1990
🆚 @CyDLeonesa (2016/17)#RMFansEnCasa | #RMHistory pic.twitter.com/edj7PKNvHW— Real Madrid C.F. 🇬🇧🇺🇸 (@realmadriden) April 24, 2020
↓小ネタですが、上記2018W杯でのゴールは1998W杯以来久しぶりにスペイン代表がW杯の舞台でエリア外から決めたゴールだそう。ちなみに当時の得点はマドリーのレジェンド、F・イエロ氏。
1 – Nacho Fernandez is the first Real Madrid player to score from outside the box with #ESP in the World Cup since Fernando Hierro vs Nigeria in 1998. Missile. pic.twitter.com/I4gyHm2QSS
— OptaJose (@OptaJose) June 15, 2018
キックの精度はまずまず
最終ラインであればどこにも対応するユーティリティを持つナチョは、当然サイドバックで起用されることも少なくありません。
その際にはオーバーラップしてゴール前にクロスを供給するのも大切な役割ですね。ナチョのクロス精度は際立って優れているわけではない印象。本職でないので仕方ない部分はあるかと思います。
ダイレクトで蹴ったりすると少々精度が乱れがちかもしれません。本職は中央ですし自陣でキックミスを連発したりするわけでもないので問題になるほどではないでしょうね。
今回のまとめ
今回はスペイン代表ディフェンダー、レアル・マドリード所属で背番号6番のナチョ・フェルナンデスのプレースタイルなどを紹介しました。
C・ロナウドが退団したあとの2018/19、無冠で終わったマドリーは長いトンネルに入ったかと思いました。しかし、堅い守備のもとで調子を取り戻しました。ナチョの貢献も大きいはず。
どこに入っても高い安定感を約束してくれる守備力と、絶対的な存在でなくても黙々とプレー機会を待つプロ意識。マドリーでスパイクを脱ぐ日まで若手の見本であり続けてほしいですね。
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