この記事でわかること
今回はモンテネグロ代表ディフェンダー、アトレティコ・マドリード所属で背番号15番のステファン・サヴィッチを記事にしたいと思います。この記事には下に書いている3つの章があります。
選手の経歴では出身地や生まれた年、クラブチームでの活躍さらに代表召集歴をまとめています。選手のプレースタイルではポジションや身長、利き足のほかに得意なプレーや評価などをご紹介。
最後のまとめでは、選手やチームへの期待をひとことで主観的に書いています。まとめの下ではオススメの記事を案内しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
どうぞ最後までお付き合いください。
(主な参考元:https://www.soccer-king.jp/player/article/413523.html . https://www.transfermarkt.com/stefan-savic/profil/spieler/107010)
S・サヴィッチの経歴
ステファン・サヴィッチ(Stefan Savic)は1991年の1月に、旧ユーゴスラビアのモイコヴァツで生まれました。なお、彼はモンテネグロとセルビアの二重国籍です。
サビッチはFK BSKボルチャ(ボルツァ)のユース出身で、2008/09にBSKボルチャでトップデビューしています。この年は2部所属でしたが、2009-10には1部リーグで21試合に出場。
2010/11にFKパルチザン・ベオグラードへ移籍。1年間の在籍でしたが、国内カップ戦の優勝に貢献しています。2011/12にイングランドのマンチェスター・Cへ加入しますが、大した出番は得られず。
2012/13からイタリアのフィオレンティーナへ加入しました。2年目の2013/14にはセリエAの31試合に出場し、2014/15は国内だけでなくヨーロッパリーグでも9試合の出番を得ています。
2015/16にスペインのアトレティコ・マドリードへ移籍。移籍金は1200万ユーロ。2016/17はラ・リーガで32試合に出場し、一定以上のパフォーマンスを披露し続けています。
モンテネグロ代表にはU-19から出場しています。A代表のデビューは2010年と早めで、国内でも期待されていたことがうかがえますね。
S・サヴィッチのプレースタイル
堅実なディフェンスの仕事人
そんなステファン・サヴィッチのプレースタイルですが、ポジションはディフェンダー。基本的には真ん中のセンターバックを務めます。利き足は右。
キャリアの中でサイドバックでプレーした経験もあるようですが、試合数は両手で数えられるくらい。中央がしっくり来るようですね。
サヴィッチの身長は187センチです。際立って高いわけではありませんが、ゴール前で仕事を十分にこなせるだけのサイズは有しています。空中戦にもなかなか強いです。
彼の特徴に挙げられるのは堅実という言葉を具現化するかのような、地味ながら低リスクの安定したディフェンスです。90分+α、集中力を切らしません。
まず軽率なプレーをほとんどしない徹底したリスク回避が目立ちます。少しでも回収できなそうな感じのボールはタッチに逃れる、前線に大きくクリアするなど。
スライディングでのチャレンジも少なめです。ボールを刈るよりも相手のプレーやコースを制限し、味方を待って挟んで潰したり。入れ替わられる危険を嫌ってのことでしょう。
また、相手ボールホルダーのシュートには一切手を抜かずシュートブロックへ入ります。このシュートコースの消し方が上手で、相当トレーニングしてるのでしょう。
ゴールの枠の位置を常に頭に入れているのか、ブロックされないシュートはキーパーの正面か守備範囲に飛んで、そうでないシュートは大抵ブロックできます。この徹底具合は大したものですね。
↓仕事人その1。
Happy 30th birthday to the rock of @atletienglish‘s defence! 🎂
🇲🇪👊 Stefan Savic 👊🇲🇪 pic.twitter.com/wgM28POlxI
— LaLiga English (@LaLigaEN) January 8, 2021
↓仕事人その2。
👊🏼🛡 #Savic2024 pic.twitter.com/O3OeLRuO7T
— Atlético de Madrid (@Atleti) August 11, 2021
キックの精度はまずまず
守備での仕事具合が職人レベルのサヴィッチは、攻撃における貢献度で言うとそこまで大きくないかもしれません。どちらかと言うと古典的なセンターバックでしょうか。
ロングフィードなどの精度が目を見張るほどに高いという印象はありません。ただ、自陣でのパス繋ぎは安定しています。トラップが流れたりなどのミスも目立ちません。
そこも低リスクで、簡単に相手にボールを渡してしまう可能性のある長い球は避け、繋ぎの得意な味方に託しているとしたらそれも良い考え方と思います。
たまに点を取る
サヴィッチはディフェンス時のエアバトルに強さを発揮します。一方で味方のセットプレーで相手のゴール前に上がっている時は、そこまで点を取れていません。
このあたりは感覚的な部分が大きいようで、不思議なほどにヘディングで点を取るS・ラモスみたいなディフェンダーもいます。育成年代での経験ポジションなども影響するでしょうか。
ただ2019/20チャンピオンズリーグのグループステージ、0-2から2-2に追いついたユヴェントス戦でサヴィッチはゴールをマークしています。得点の期待感はあると言えるでしょうね。
今回のまとめ
今回はモンテネグロ代表ディフェンダー、アトレティコ・マドリード所属で背番号15番のステファン・サヴィッチのプレースタイルなどを紹介しました。
サヴィッチは言ってみれば縁の下の力持ち的な、スポットライトが当たりにくい選手です。ですが、彼のような仕事人がいてこそチームの締まった守備は生まれるものです。
いわばシメオネサッカーの体現者、そんな存在と考えられます。D・ゴディン退団後はサヴィッチが周囲にディフェンス面のチームプレーを伝導していって欲しいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。Adios!